タペストリーの製作

防寒・防音に役立つのれんの特徴

タペストリーの活用法わが国では、「暖簾」と書いてのれんと読みます。
西洋建築とは違って、部屋の間仕切りが固定的でなく可変的なため間仕切りが必要です。

暑い季節には日光を遮り、逆に寒いときは風やほこりを遮り、
また人目を遮断するために戸口に掛けられたものです。

暖簾をかける

お洒落なデザインで厚手の生地で防音をするのに適したのれんの使い方もあります。
文字を染め抜いて看板のような役割をするのが江戸時代以降ののれんの使い方に
なっていますが、古くから日よけや風を遮り暖気を逃さないという役割で
のれんは使われてきたのです。

時代は変わって色々な意味で使われてきたのれんですが、最近では店先だけでなく
間仕切りやちょっとしたインテリアとしてのれんを使うことが流行しています。

和風の部屋には、あまり仕切りをつくらず平面を活かした使い方がしたいのでのれんが
目隠しとなったり、風よけや暖気を逃さない役割を果たすようなものにならないかと
生地などに工夫を凝らしているのです。

防寒・防音に効果のある生地の選び方

のれんの生地は色々ありますが、昔ながらの手染めに適しているのは「綿」をおすすめします。
薄手から厚手まで、用途に合わせたものが揃っているので選びやすく品数が多いのが特徴です。

綿で製作する場合、伝統的な本染め手法で職人が一点一点手染めしていくのです。
涼し気な雰囲気を出したいなら「麻」生地が良く夏には向いています。

涼し気な麻

ポリエステルの製作もできますが、吹付けによる染色となります。
その生地を選んでも日焼けはしますが、ポリエステル生地であるテトロンツイールでつくると耐光性が強化されます。

防炎でもえにくくするためには、防炎処理を生地に施すことになるのです。
この処理をするためには時間がかかるので製作完了までに時間がかかりますから、
急ぎの場合に納品時期を確認する必要があります。

希望すれば、撥水処理をすることができ、表面で水をはじくので
雨による劣化を軽減でき、丈夫なものにすることができるのです。