タペストリーの製作

のれんの歴史と使用する際の注意点

タペストリーの活用法目隠しや日よけなどのために吊り下げられる「のれん」は、
海外ではあまり見ることのない日本を代表する独特な文化のひとつです。

平安時代には既に存在していたと言われており、
江戸時代に入るとお店の屋号や商標などが描かれ
看板のような役割も果たしてきました。

布製のものが一般的ですが、中には縄でできたものやガラス玉、
竹などを繋いだ珍しいものまで大変種類が豊富で、
呉服商や酒造業などは紺や藍色、料亭など飲食店は柿色、
製茶業などは茶色など、業種によって使い分けられてきた歴史を持っています。のれんの色と歴史

そんなのれんは部屋の仕切りとしても使われていますが、
その多くは屋外に設置されているため、風などで飛ばされないように
しっかりと取り付ける必要があります。

一般的には上部にのれん棒を通した上で固定して使用することが多いですが、
船のマストに使われるような厚みのある丈夫な生地なので
風の強いところでは生地が張りすぎて飛んでしまうなど
少し危ない場合もあります。

店舗によっては安全のために敢えてのれんを使用しないことも
あるようですが、使用する場合は安全性を確保するために
丈夫な器具を使用して取り付けることが必要となっています。

のれんの安全対策について

のれんを使用している場合、台風などのように
あらかじめ天気予報などで分かるときは
事前に取り外して屋内にしまっておくのが一番安全ですが、
急な天候の変化や少し風が強くなったからといって
その都度しまうのは少し面倒でもあります。

そのため、一番簡単な安全対策として「スリット」の入った
のれんを使用することがおすすめです。

スリットが入っていると分割された生地自体の面積が少なくなるため
強い風が吹いても風を受け流せることが可能となる上、
手でくぐって入りやすくなるという特徴もあります。のれんの固定

気になるのはスリットの付け根部分ですが、レザーなどで
補強しておくことで、下から裂けていくのを防止することもできます。

スリットの大きさは既製品でも豊富にありますので、
好みに合わせて選べることが魅力となっています。

また、設置する場所に半円形の固定用ストッパーを取り付けて、
のれん棒をはめ込むようにすることによって安全性はかなり高くなります。

はめ込み式なので取り外しも簡単で、小さいため外見を損なうこともありません。

ホームセンターなどで手軽に購入することができますので、
もしものときに備えて固定用ストッパーなどの丈夫な器具を使用して
のれんを設置するようにしましょう。